最も「疎遠」なトレード相手は? 20年間トレードがない組み合わせも

メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、Baseball-Referenceの「Franchise Trade History Tool」を活用し、各球団が最も「疎遠」となっているトレード相手を調査した。現行の30球団制となった1998年以降、すべての組み合わせでトレードが成立しているものの、10年以上トレードが成立していない組み合わせも多数存在する。ここでは各球団の最も「疎遠」なトレード相手を紹介していく。

サイモンの調査の結果、30球団の約半数にあたる14球団は、最も「疎遠」なトレード相手が同地区の球団または同一都市に本拠地を置く球団となった。やはり同地区や同一都市の球団に自軍の選手を差し出すことには抵抗があるようだ。

また、カージナルスが5球団、ナショナルズ(前身のエクスポズ時代も含む)が4球団との最も「疎遠」なトレード相手となっているように、トレード相手を選別する傾向のある球団も存在する。ちなみに、メジャーで最も「疎遠」なトレードの組み合わせは、カージナルスとパイレーツであり、2000年7月29日にカージナルスがジャック・ウィルソンを放出してジェイソン・クリスチャンセンを獲得したトレードが最後となっている。

以下では、各球団の最も「疎遠」なトレード相手を年代の新しいものから順に紹介する。

ブルージェイズ:ブレーブス(2016年5月31日)
ショーン・ラトクリフを放出してジェイソン・グリリと金銭を獲得

ヤンキース:メッツ(2014年12月14日)
金銭トレードでゴンザレス・ヘルメンを獲得

レンジャーズ:ナショナルズ(2014年12月12日)
クリストファー・ボスティックとエイベル・デロスサントスを放出してロス・デトワイラーを獲得

エンゼルス:マリナーズ(2012年12月19日)
ケンドリス・モラレスを放出してジェイソン・バルガスを獲得

マーリンズ:ロッキーズ(2011年8月6日)
ヘスス・メルチャンを放出してアルフレッド・アメザガを獲得

ダイヤモンドバックス:ナショナルズ(2011年7月30日)
ザック・ウォルタースを放出してジェイソン・マーキーを獲得

レイズ:カブス(2011年1月8日)
マット・ガーザ、フェルナンド・ペレス、ザック・ロスカップを放出してクリス・アーチャー、ロビンソン・チリーノス、サム・フルド、ブランドン・ガイヤー、李學周(イ・ハクジュ)を獲得

マリナーズ:アストロズ(2010年6月22日)
トミー・エバリッジを放出

パドレス:タイガース(2009年12月21日)
金銭トレードでダスティ・ライアンを獲得

レッドソックス:レッズ(2009年8月14日)
クリストファー・ネグロンを放出してアレックス・ゴンザレスと金銭を獲得

ホワイトソックス:メッツ(2009年5月30日)
ランス・ブロードウェイを放出してラモン・カストロと金銭を獲得

アスレチックス:フィリーズ(2008年7月17日)
ジョー・ブラントンを放出してエイドリアン・カルデナス、ジョシュ・アウトマン、マシュー・スペンサーを獲得

ジャイアンツ:ドジャース(2007年8月9日)
マーク・スウィーニーを放出して後日指名選手(トラビス・デンカー)を獲得

カブス:カージナルス(2007年7月4日)
ジョン・ネルソンを獲得

アストロズ:ナショナルズ(2007年3月26日)
ウェイド・ロビンソンを放出してダニー・アードインを獲得

メッツ:カージナルス(2006年6月23日)
リッチ・ランドルズを獲得

レッズ:カージナルス(2006年4月21日)
金銭トレードでティモ・ペレスを放出

ブリュワーズロッキーズ(2004年12月13日)
ロッキーズが金銭トレードでマルコス・カルバハルを獲得

インディアンスロイヤルズ(2004年6月4日)
ロイヤルズがマット・ホワイトを獲得

ドジャースタイガース(2004年4月1日)
ドジャースがスティーブ・コリアーを放出してコディ・ロスを獲得

ブレーブスフィリーズ(2002年12月20日)
ブレーブスがケビン・ミルウッドを放出してジョニー・エストラーダを獲得

ツインズ:カージナルス(2002年6月11日)
ウォーレン・モリスを放出して後日指名選手(セス・デービッドソン)を獲得

ナショナルズ(当時エクスポズ)とオリオールズ(2001年10月3日)
オリオールズがティム・レインズを獲得

カージナルスパイレーツ(2000年7月29日)
カージナルスがジャック・ウィルソンを放出してジェイソン・クリスチャンセンを獲得

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