「アメフェス」中止 佐世保の実行委 開催模索も断念

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、7月4、5両日に予定していた佐世保市の日米交流イベント「アメリカンフェスティバル」が、今年は中止されることになった。佐世保青年会議所(JC)や米海軍佐世保基地などで構成する実行委が13日までに協議し、開催の断念を決定した。
 フェスは1985年に開始。基地内のニミッツパーク(平瀬町)と隣接する佐世保公園で日米のアーティストが出演したり、飲食ブースを設けたりしている。99年に過去最多の約28万人が来場。米中枢同時テロの影響で一時中断したが、2015年に復活した。
 実行委は新型ウイルス対策を議論し、開催を模索してきた。しかし、政府がイベントの自粛を要請し終息のめどが立たない状況で、参加者やスタッフの健康と安全の確保が困難として開催を断念した。実行委の木下貴之委員長は「日米が協力して築き上げてきたイベント。中止は非常に残念だ」と話している。

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