新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で10日、2人の死亡と20~90代の男女13人の感染が確認された。新たな陽性判明者のうち、横浜、川崎市内の計2人は感染経路が不明という。
県所管域で亡くなったのは、4月2日に感染が判明した平塚市の60代の自営業男性。医療機関に入院していたが、同月下旬から病状が悪化した。糖尿病の既往症があったという。
横浜市内で死亡した80代男性は4月初旬から、別の疾患で聖マリアンナ医科大横浜市西部病院(旭区)に入院。22日に発症した。
院内感染が発生している同病院では、20~40代の看護師3人の感染が新たに判明した。
また、牧野記念病院(緑区)の70代と80代の男性患者2人と、30代の女性看護師の計3人の感染も明らかになった。同病院で感染が確認された患者と職員計6人のうち5人が同じ病棟で感染したとみられるため、市はクラスター(感染者集団)が発生した可能性も視野に調査を進めている。
また、院内感染が起きている横浜甦生病院(瀬谷区)で陽性となった病院事務の男性の妻=40代=の感染も確認された。市内では、他の医療機関でも看護師らの感染者が相次いだ。
横須賀市内では、県警伊勢佐木署刑事1課の男性巡査長=30代=の感染が分かった。既に陽性が判明している同署巡査部長の同僚という。