逗子・葉山エリアで、新たな飲食宅配代行サービスがスタートした。地名にあやかり「ズーバーイーツ」と名付けた取り組みで、外出自粛が続く中、売り上げ減に苦しむ飲食店を応援し、家庭での食事を楽しんでもらおうと住民有志が企画。「飲食店と住民をつなぐきっかけに」─。新型コロナウイルス収束後も見据え、地元の味の広がりに期待を寄せる。
「ズーバーイーツ」は、利用者が注文した飲食店のメニューをスタッフが代わりに受け取り、自宅まで届けるサービスだ。対応している店は、逗子・葉山エリアの約20店。月・水・金曜は葉山町内、火・木・土曜は逗子市内へ届ける。支払額は飲食代のみで、配達料は無料としている。
企画したのは、NPO法人地域魅力理事長の田中美乃里さん(42)=逗子市=と、湘南葉山不動産代表取締役の森田貞利さん(50)=葉山町=の2人。
地元で顔なじみの飲食店店主らから、売り上げ減に苦しむ声を多く聞き、日本で人気の食事宅配サービスからヒントを得た。真心込めて作った料理を多くの人に届け、配達まで手が回らない店の助けになる。家庭の食事を楽しむ選択肢を広げるきっかけにもなる、と考えた。
4月末にスタートし、配達は50件を超えた。有志6人で、店舗からも利用者からも感謝の言葉を多く掛けられているという。
今後も対応店を拡大していくという2人は「好きな飲食店が増え、コロナ禍の後にも足を運ぶきっかけにもなれば」と願う。
詳細は湘南葉山不動産が運営するホームページ「umichika」で。