目標50万筆に向け 「ヒバクシャ国際署名」数掲示へ 長崎

県内で集めた累計署名数などを掲示した田中共同代表=長崎市、長崎被災協

 日本など各国に核兵器禁止条約の締結などを求め署名活動に取り組んでいる「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる県民の会」が27日、事務局としている長崎市岡町の長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の事務所窓に、集まった署名数の掲示を始めた。毎週水曜日に最新の数字に更新する。
 被爆75年に合わせ、県民の会は9月までに50万筆の署名を集めることを目指しており、掲示で目標達成や核廃絶への機運を高める狙い。これまでに集まった署名は26日現在で計48万1017筆。
 ヒバクシャ国際署名は2016年4月、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の呼び掛けで開始。県内では同5月に始まった。県民の会が毎月、街頭で署名への協力を呼び掛けるなどしている。新型コロナウイルスの影響で4、5月は実施できなかったという。
 署名は、全国の他団体分と合わせて今年10月、国連に提出する計画。ヒバクシャ国際署名のウェブサイトでは、オンライン署名も受け付けている。記者会見で、県民の会の田中重光共同代表は「県民の皆さんと一緒に(目標を)達成したい。一日も早く核兵器を廃絶するのが、私たち被爆者の願いだ」と語った。

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