MLB機構がドラフト日程発表 日本時間6月11~12日に開催

日本時間5月30日、メジャーリーグ機構は2020年のドラフトが日本時間6月11~12日に開催される予定であることを正式に発表した。2020年のドラフトは5巡目まで指名が行われ、2日間ともMLBネットワークとESPNで生中継される。1日目は1巡目と戦力均衡ラウンドAの合計37人が指名され、2巡目から5巡目の指名は2日目に行われる。

例年、ドラフトは40巡目まで指名が行われるが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により5巡目までに縮小された。2つの戦力均衡ラウンドとフリーエージェント選手の移籍による補償指名権を含め、1巡目から5巡目までのあいだに合計160人の選手が指名される予定だ。

基本的に各球団が持つ指名権は5つだが、ジャイアンツはマディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス)とウィル・スミス(ブレーブス)がフリーエージェントで移籍したため、2つの補償指名権を獲得して合計7つ。カージナルスも戦力均衡ラウンドBの指名権とマーセル・オズーナ(ブレーブス)のフリーエージェント移籍による補償指名権を含む7つの指名権を持っている。

一方、ヤンキースはフリーエージェントでゲリット・コールを獲得して2巡目と5巡目の指名権を喪失したため、全30球団のなかで最少となる3人しか指名できない。アストロズはサイン盗みのペナルティにより1巡目と2巡目の指名権を剥奪されたが、コールの移籍により補償指名権を獲得したため、持っている指名権は4つ。同じくサイン盗みのペナルティで2巡目の指名権を剥奪されたレッドソックスも指名権は4つとなっている。

ドラフトで指名されなかった選手はドラフト外でのプロ入りも可能だが、契約金は最大2万ドルに制限されている。そのため、指名漏れとなった高校生の大半は大学へ進学、大学3年生の大半は進級する可能性が高く、ドラフト外でプロ入りする選手のほとんどが大学4年生になると見られている。

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