国際生物学オリンピック 長崎大会が中止 8月に代替「リモート大会」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、佐世保市の長崎国際大で7月に開催予定だった「第31回国際生物学オリンピック2020長崎大会」が中止になった。同大会組織委員会は代替として「リモート大会」を8月に開催する。
 国際生物学オリンピックは世界中の中高生が生物学に関する知識と技量を競う大会。国内での開催は11年ぶりで、74カ国・地域の約300人の生徒が参加予定だった。9日間の期間中には日本文化のワークショップや被爆地の巡検など国際交流の場も設けていた。
 東京五輪の開催延期や、新型コロナの影響で各国での代表選考が難しくなったことなどから組織委は4月下旬までに、長崎大会の中止とリモート大会の開催をそれぞれ決定した。
 リモート大会は8月11、12日に開き、各国で実験試験と理論試験をマークシート形式で実施する。
 組織委と共催だった長崎国際大は「大きな世界大会だったのでぜひ開催したかったがやむを得ない。学生や留学生も受け入れ準備に動いていたので残念」とした。

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