涼やかジャカランダ 植栽し初の開花 南島原

初めて開花したジャカランダに見入る親子=南島原市口之津港ターミナルビル

 3月にオープンした南島原市口之津港ターミナルビル(口之津町)の駐車場周辺に地元住民グループが植栽したジャカランダが初めて開花し、釣り鐘のような形をした薄紫の花が涼やかに揺れている。今月中旬まで楽しめそう。
 中南米原産の落葉樹で、熱帯や亜熱帯の地域では街路樹として親しまれている。県内では雲仙市小浜町の温泉街が花見スポットとして知られる。南島原市の地域活性化グループ「みなとオアシスくちのつ運営協議会」(11団体)の会員らが3月、同ビルの完成を祝い、苗木26本を植栽した。
 塩田善之会長(64)は「コロナ禍で将来への夢を奪われた感があったが、(ジャカランダの)開花で未来に光が見えたような気がする。新しいターミナルのシンボルにしたい」と喜んでいる。

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