花を植え 原爆死没者慰霊 長崎・浦上川沿い

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浦上川沿いの花壇に花を植える参加者=長崎市松山町

 75年前、長崎市の浦上川で水を求めて亡くなった原爆死没者を慰霊しようと21日、長崎市松山町の浦上川沿いの花壇で被爆者や被爆2世ら市民が花を植えた。
 昨年5月に亡くなった被爆者の池田早苗さん=享年(86)=が2014年から始め、現在は長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)と長崎被災協・被爆二世の会・長崎が引き継いでいる。
 参加した約30人が幅約26メートルの花壇の雑草を取り、肥料をまいた。マリーゴールドや日々草など3種類計240株を、犠牲者の冥福を祈りながら丁寧に植えた。
 池田さんの長女で、二世の会会長の佐藤直子さん(56)は「『ずっと平和であってほしい』という父の思いが込められた花壇。娘として続けていきたい」と語った。親子で参加した南が丘町の自営業、馬渡鉄洋さん(52)は「新型コロナウイルスで自粛が続いているが、被爆75年の節目の年に花を植え、気持ちが明るくなれば」と話した。
 被災協では同日、爆心地から約5キロの福田本町で被爆した長野靖男さん(77)の被爆体験講話もあった。初めて講話に臨んだ長野さんは「核兵器は世界で最も大きな暴力だということを伝えていきたい」と話した。