高校生平和大使 8年ぶり佐世保で選考会

平和への思いを語る県北地区の高校生=佐世保市労働福祉センター

 核兵器廃絶を求める署名を国連に毎年届けている「高校生平和大使」の県北選考会が21日、佐世保市稲荷町の市労働福祉センターで開かれ、23代目となる本年度の平和大使を目指す高校生が平和への思いや志望動機をアピールした。
 市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が募集。新型コロナウイルスの感染防止のため、県内では長崎市に加え、8年ぶりに佐世保市で選考会を開いた。
 選考会には高校生13人がエントリー。派遣委の平野伸人共同代表ら3人が選考委員を務めた。高校生はスピーチで「被爆者の思いを継承したい」「新型コロナで海外での活動は難しい。SNS(会員制交流サイト)を使った国内への発信も大切」などと訴えた。
 派遣委によると、今年は全国から約500人が応募。7月までに16都道府県で選考会を開き、20~25人程度の平和大使を選ぶ。毎年夏にはスイスの国連欧州本部を訪問しているが、新型コロナで具体的な活動は決まっておらず、今後検討する。

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