ブリュワーズ・ブラウン 来年以降もDH制継続なら現役続行か

2020年シーズンはナショナル・リーグでも指名打者制が導入されることが決定し、ブリュワーズではベテランのライアン・ブラウンが主に指名打者を務めると見られている。ブリュワーズとの5年契約が終了するため、ブラウンは今年限りでユニフォームを脱ぐ可能性があることを示唆していたが、指名打者制の導入によって心境に変化が生まれつつあるようだ。

ブリュワーズとの5年1億500万ドルの大型契約の最終年を迎え、ブラウンは今年1月、今年限りでの現役引退について「その可能性はある」と発言していた。アビサイル・ガルシアやジャスティン・スモークの加入により、これまでのような不動のレギュラーではなく、外野と一塁を兼任する形での起用が想定されていたことも、その決断を後押しする要因の1つとなっていたに違いない。

ところが、新型コロナウイルスの感染拡大が球界にも大きな影響を与え、2020年シーズンはナ・リーグでも指名打者制が導入されることになった。ブラウンは「健康であれば、攻撃面では自分はまだ本当に良い選手だと思う」と自身の打撃力に自信を示しており、指名打者制の導入を歓迎。指名打者での起用によって守備の負担がなくなれば、ここ数年を上回るような打撃成績を残しても決して不思議ではない。

ブラウンは「3~4ヶ月前に比べると、もう1年プレーしようという気持ちは強くなっている」と現役続行への意欲を覗かせている。来年の契約は年俸1500万ドルの相互オプション(またはバイアウト400万ドル)となっているが、そのオプションが行使されなくとも、ブラウンはプレーを続ける決断を下すかもしれない。

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