食品加工センター建設予定地に産廃 長崎県、大村に整備中

 長崎県は25日、大村市に整備中の県食品加工センター建設地から、今年4月に産業廃棄物やアスベスト(石綿)が見つかったと明らかにした。産業廃棄物はダイオキシンが含まれる可能性もあり調査中。本年度一般会計補正予算案に処理経費1190万円を計上している。
 県によると県工業技術センター内のテニスコートを撤去して建設。掘削した際にビニールや瓶、缶の燃えかすが出た。いつ誰が埋めたか不明という。また、コートの表層面からアスベスト(石綿)も見つかった。違法なものではなく、非飛散性で健康に影響はないという。
 商品の試作開発を支援する食品加工センターは、来年度に開所予定。県議会農水経済委員会で山田博司委員(県民・島民の会)の質問に対し、福重武弘新産業創造課長は開所は遅れない見通しを示した。

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