レッドソックス前GM ナッシュビルへの球団誘致組織に加入

ESPNは日本時間7月7日、レッドソックス前GMのデーブ・ドンブロウスキーがテネシー州ナッシュビルへメジャーリーグ球団を誘致すべく活動しているミュージックシティ・ベースボール合同会社に加入したことを報じた。同社のウェブサイトによると、ドンブロウスキーの肩書はベースボール・アドバイザーとなっている。

ドンブロウスキーは、声明文のなかで「ナッシュビルがメジャーリーグ球団の本拠地となる準備ができていることは私にとって明白である。ミュージックシティ・ベースボールはこの地に球団を誘致するというスマートでエキサイティングな決断をしている」とコメント。「ニグロリーグ野球博物館とのつながりから地域社会のサポートまで、ミュージックシティ・ベースボールは強固な基盤を築いている」と述べ、ナッシュビルへの球団誘致に意欲を示した。

現在63歳のドンブロウスキーは、2018年にレッドソックスをワールドシリーズ制覇へ導いたものの、翌2019年にチームの不振の責任を取らされる形で解任された。1978年にホワイトソックスで球団フロントの一員としてのキャリアを開始し、1988年にはエクスポズでGMに就任(31歳でのGM就任は当時史上最年少)。マーリンズ時代の1997年に自身初のワールドシリーズ制覇を経験し、タイガースでも2度のリーグ優勝を成し遂げた。

ミュージックシティ・ベースボール合同会社は2019年に設立され、今後数年間のうちに、エクスパンションで誕生する新球団をナッシュビルへ誘致すること、または既存の球団をナッシュビルへ移転させることを目的としている。同社の顧問にはデーブ・スチュワートやトニー・ラルーサといった球界の大物も名を連ねている。

「ナッシュビルは野球に深いルーツがあり、新型コロナウイルスによる不安定な情勢のなか、ミュージックシティ・ベースボールがこの街を再興させるうえで重要な役割を担うことができると信じている」とドンブロウスキー。「私も、妻のカリーも、ナッシュビルのコミュニティの一員となることをとても楽しみにしている」と意気込みを口にした。

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