内外野4ポジションで出場機会を狙うヤンキース・アンドゥハー

2018年に大谷翔平(エンゼルス)とアメリカン・リーグ新人王を争ったミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)は昨年、右肩の故障で12試合にしか出場できず、レギュラーの座を失った。今年は控え選手としてのスタートとなるが、本職の三塁のほか、一塁と外野の両翼の守備にも挑戦し、複数ポジションを守ることで出場機会の増加を狙っている。

7ヶ月前、母国ドミニカ共和国にあるヤンキースの球団施設で練習を行っていたとき、アンドゥハーはアーロン・ブーン監督からある提案を受けた。それは「外野を守れるようになればメジャーのロースターに残れる可能性が高くなる」というものだった。

アンドゥハーはその提案を受け入れるだけでなく、積極的に外野守備の練習に取り組むことで指揮官を驚かせた。スプリング・トレーニングの時点で「外野の両翼で試合に出場できるだろう」との評価を受けていたが、それから数ヶ月が経過し、アンドゥハーはさらに自信を増しているようだ。

「今は以前よりも快適にプレーできているよ。タンパでのスプリング・トレーニングのときと比較すると、さらに練習を重ねる時間があったから、外野の守備にも慣れることができた」とアンドゥハー。「たくさん練習したし、コーチにいろいろ教えてもらったし、すべてのアドバイスに耳を傾けている」という言葉からは努力への自信が感じられる。

2018年に打率.297、47二塁打、27本塁打、92打点、OPS.855という好成績をマークして新人王投票で2位にランクインしたアンドゥハーだが、昨年は12試合にしか出場できず、打率.128、OPS.271と低迷。故障離脱中に正三塁手の座をジオ・ウルシェラに奪われ、ブライアン・キャッシュマンGMは今年もウルシェラを正三塁手として起用する方針を明言している。

アンドゥハーは正三塁手への返り咲きを諦めてはいないものの、メジャー残留のためには何でもやるつもりだ。「一塁、外野、三塁を守ることができれば、フレキシブルに起用してもらえるし、出場機会も増えると思う」と内外野の複数ポジションを守ることに意欲を見せている。

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