「町に危険な場所 多い」 諫早農高生、防災マップ作り

町の危険箇所をチェックする生徒ら=諫早市

 諫早市立石町の県立諫早農業高(坂口浩校長、822人)で福祉を勉強している生活科学科の生徒らが5日、近くの幸町を歩き、防災マップ作りに取り組んだ。
 生活科学科と農業土木科の計7人のほか、国土交通省や幸町の町内会、消防団、老人福祉施設などから約25人が参加。同省が作製した本明川洪水ハザードマップに基づき、浸水が想定される地域を重点的に回った。避難の際に危険とされる、ふたのない側溝やガードレールのない水路のほか、避難可能なビルやマンションの位置などを確認。ポイントを白地図に書き込んでいった。
 農業土木科3年の光武優心さん(17)は、「防災目線で地元を見たとき、危険な場所が多いことに改めて気付かされた。町の皆さんの一刻も早い避難に貢献できればうれしい」と話した。
 防災マップは縦60センチ、横80センチの大きさに完成させる。同校や同町内会はマップを活用し、8月8日に避難訓練を予定している。

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