【新型コロナ】神奈川県内、新たに68人感染 宣言解除後最多

マスク(イメージ)

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内では22日、10歳未満から70代までの男女68人の感染が明らかになった。1日当たりの感染確認者数としては4月11日(76人)に次ぐ多さで、緊急事態宣言解除後では最多。中等症4人、軽症52人、無症状12人で、31人の感染経路が不明という。

 横浜市は緊急事態宣言解除後、最多の33人を発表した。うち4人は横浜国立大学の運動系サークルに所属する10~20代の学生。4人らと会食したサークル所属の20代の男子学生、この学生と会食したサークル未所属の20代の女子学生の感染も既に判明しており、市はサークルでクラスター(感染者集団)が発生したとみている。

 川崎市では、保育士と園児が感染した同市中原区の認可保育所で、新たに男児と女児1人ずつの陽性が判明した。

 相模原市では、県立相模原中央支援学校(同市中央区)に勤務し、肢体不自由の子どもを担任している20代の女性教諭が感染。15日まで通常勤務、16日から在宅勤務をしていた。市は校内に濃厚接触者はいないと判断している。

 茅ケ崎市では30代の男女と幼稚園に通う男児の計3人が陽性と分かった。県所管域では、座間市に住む10歳未満の男児が感染。既に感染が明らかになっている30代男性と同居していた。

◆黒岩知事「アラート受け止めて」

 県内で過去2番目に多い68人の感染が確認されたことについて、黒岩祐治知事は22日夜、記者団の取材に応じ、「本当にショック。緊張感をもって受け止めている」と語った。

 23日からの4連休については「外出自粛は求めないが、神奈川警戒アラートが出ていることの重みを受け止め、外出する際はウイルスが必ずいるという認識を持ってほしい」と感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

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