長崎大水害から38年 選手らが犠牲者に黙とう

長崎大水害から38年。犠牲者に黙とうを捧げる瓊浦の選手たち=県営ビッグNスタジアム

 長崎大水害から丸38年を迎えたこの日、長崎市の県営ビッグNスタジアムの第1試合、長崎商-瓊浦の選手らが犠牲者の冥福を祈って黙とうした。
 三回終了後に試合を一時中断。ベンチ前に並んだ選手やスタンドの保護者らは、午前11時の市のサイレンに合わせて静かに目を閉じ、頭を下げた。
 横尾中出身の長崎商の石川は「大水害で家の玄関が浸水したと聞いている。今も全国で災害があり、大変な選手もいると思うので、その分も精いっぱいプレーする」、茂木中出身の瓊浦の別所も「当時のことは想像がつかないけれど、こうして野球ができることを感謝したい」と思いを口にした。

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