原爆忌文芸大会 入賞作品を揮毫、展示 10日まで 長崎

入賞作などを揮毫した短冊が並ぶ会場=長崎市、長崎ブリックホール

 第58回原爆忌文芸大会(長崎国際文化協会主催、長崎新聞社など後援)の入賞作品の展示が3日、長崎市茂里町の長崎ブリックホール2階ギャラリーで始まった。10日まで。
 原爆や平和、希望、未来をテーマにした文芸作品を通して核廃絶と恒久平和を訴えようと、1963年から毎年開催。今年は新型コロナウイルスの影響で式典や表彰式は中止とした。
 一般俳句に336句、同短歌に67首、同川柳に115句、ジュニア俳句に556句、同短歌に400首が寄せられた。
 会場では、一般俳句で県知事賞を受賞した原田覺さん(西海市)の「ロザリオを繰る手の傷や長崎忌」などの入賞作や選者の作品を揮毫(きごう)した短冊が、展示されている。長崎いけばな連盟の5団体による平和をモチーフにした生け花のレリーフ作品も飾っている。
 同協会事務局の馬場和人さんは「それぞれの体験や家族の話から詠んだ作品が集まった。じっくり味わって平和について考えてほしい」と話した。

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