【新型コロナ】神奈川県所管域34人感染 クラスターの小学校や病院、介護施設で拡大

神奈川県庁

 新型コロナウイルスの感染再拡大を巡り、神奈川県は15日、県所管域で10歳未満から80代までの男女34人が新たに感染したと発表した。クラスター(感染者集団)関連や感染者の同居家族で新規感染者が相次ぎ、感染経路不明は9人だった。症状はいずれも無症状か軽症という。

 クラスター関連では、児童ら14人が感染し全児童の検査を決めた厚木市立依知南小学校(児童数495人)で、女子児童と30代の女性教員が新たに陽性と判明した。同市の湘南厚木病院では、20~40代の女性看護師3人と20代の男性職員が感染。同病院の感染者は患者14人と職員5人の計19人となった。

 15人の感染が確認されていた逗子市の介護福祉施設「けいすいone‘sホームゆるりと」では、新たに50代の施設職員の男女2人の感染が分かった。

 また県は同日、県立神奈川総合高校(横浜市神奈川区)の70代の女性非常勤講師と、県立循環器呼吸器病センター(同市金沢区)の20代の男性看護師の感染も発表した。

 非常勤講師は、感染が判明した夫の濃厚接触者とされ、14日に陽性と判明。ただ、7月30日以降は夏期休業のため出勤していないといい、同校は消毒作業をした上で、8月17日から予定通り授業を行う予定。

 看護師は、新型コロナウイルス感染症の患者病棟に勤務。14日に陽性が判明したが、勤務中は防護服を着用するなどしていたため、院内に濃厚接触者はいないという。

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