原爆資料館に折り鶴を寄贈 大手保育所など7施設 長崎

篠崎館長(右)に平和への願いを込めて折った鶴などを贈った園児ら=長崎原爆資料館

 長崎市立大手保育所(鳥居純子所長)の園児10人が25日、長崎原爆資料館(平野町)を訪ね「平和のために心を込めた作品をみなさんに見てほしいです」と声を合わせながら、篠崎桂子館長に折り鶴を手渡した。
 同市の「被爆75周年記念事業」の一環。市直営の保育所など7施設では、7月上旬から平和をテーマにした絵本などの読み聞かせを始めた。園児らは読み聞かせの後に、平和への願いを込めた折り鶴や絵などの作品を作成。材料には、同館に寄贈されている折り鶴の再生紙などを使用した。7施設を代表して大手保育所の園児らが作品を届けた。
 同保育所の園児は、子どもたちが輪になって仲良く手をつなぐ様子を描いた絵に、折り鶴再生紙で折った鶴を貼り付けた。赤間凜ちゃん(5)は「平和になってほしいと心を込めた。(作品作りは)楽しかった」と話した。
 篠崎館長は園児らに「友達を思いやる優しい気持ちをもち、仲良く過ごしてほしい」と語りかけた。7施設の園児らが作った計13作品は、同館地下一階の「いこいの広場」で9月30日まで展示する。

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