新型コロナウイルスの感染再拡大を巡り、神奈川県内で28日、新たに10歳未満～90代の男女75人の感染が確認された。うち34人が感染経路不明という。
横須賀市では、市立うわまち病院で患者4人と看護師ら7人の計11人の感染が判明。いずれも7階病棟の関係者で、同病棟の感染者は13人となり、同病院は「院内感染で、クラスター（感染者集団）」との見方を示した。29日から当面、救急、小児科、紹介を除く新規の一般外来患者の受け入れを中止する。また、横須賀共済病院の30代女性看護師の感染も分かった。
川崎市では、市内の私立幼稚園で女児2人と20代女性教諭3人の計5人が、川崎区の病院で40代男性看護師ら3人が感染。幼稚園、病院とも感染者は計6人となり、市は集団感染が起きたと判断した。
横浜市でも、すでに感染者が確認されていた市内の特別養護老人ホームと通所型リハビリテーション施設で、入居する70代男性と40代の男性職員の陽性が判明。市立中学校の女子生徒の感染も分かり、市は同校を休校としてクラスメートら約35人を集団検査した。
厚木市立病院は28日、同じ病室に入院していた70代男性2人が感染したと発表した。同病院は院内感染の可能性が高いとし、同じ病棟で勤務した医師や患者ら約80人の検査を始めた。
