GTカーからフラッグシップスポーツカーに転身したA70型スープラ
2代目まで「セリカ スープラ」として北米で販売され、日本ではセリカXXを名乗っていましたが、3代目のA70型からスープラ(SUPRA)として独立。ロングノーズショートデッキのスタイリングは、主に北米を意識したものでした。また、高性能スポーツカーのアイコンでもあったリトラクタブルヘッドライトを装備し、まさにスポーツカーらしい1台と言えるでしょう。
ボディは、5ナンバーの標準ボディと3ナンバーのワイドボディ2種類を用意。エンジンは1990年以前は2.0リッターと3.0リッター、1990年以降は2.0リッターと3.0リッターが用意されます。
レースにも投入された生粋のスポーツカー
1990年のマイナーチェンジで投入された、2.5リッターツインターボエンジン(1JZ-GTE)は、当時トヨタの5速MT設定車として初の280馬力モデル。
また、1988年には、全日本ツーリングカー選手権(グループA)のホモロゲーション取得用モデルとして、500台限定で発売された「ターボA」が登場。240馬力だった7M-GTEU型エンジンは270馬力にまでパワーアップされ、フロントバンパーには、通称「ターボAダクト」と呼ばれる3連ダクトを装着されています。また、ターボAではないモデルにも、あとからダクトを追加するカスタムが流行しました。
トヨタ スープラ(A70)の中古車相場
■中古車掲載台数:24台
■中古車相場:125万円~443万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年8月28日時点のデータ
豪華さと速さの両方を目指した欲張りクーペ|2代目ソアラ
1986年に登場した2代目トヨタ ソアラは、高級パーソナルクーペとして確固たる地位を確立していた初代のスタイルを継承しつつ、曲線を取り入れたスタイリッシュなデザインになっています。
最上級グレードが450万円を超えという、当時としてはかなり高額な価格設定だったにも関わらず、バブルの好景気と重なったことで1991年の販売終了までの5年間で、30万台以上を売り上げる大ヒットを記録。上級グレードはさることながら、入門グレードであっても内装は豪華で、トヨタの最上級パーソナルクーペらしい仕上がりとなっています。
パワーだけじゃなくハイテクで豪華な装備が自慢
エンジンは上記のスープラにも搭載されていた3.0リッターターボの7M-GTEU型と、2.0リッターツインターボの1G-GEU型、2.0リッター自然吸気の1G-EU型の3種類で、トランスミッションは4速ATと5速MTが用意されます。
さらに、ソアラと言えば、当時のトヨタが誇る最新技術を詰め込んだフラッグシップモデル。世界発となる電子制御式エアサスペンションや、電子制御サスペンションのTEMS。そして、虚像表示方式を採用したデジタル情事のスピードメーター「スペースビジョンメーター」など、ハイテクで豪華な装備が満載されています。
トヨタ ソアラ(2代目)の中古車相場
■中古車掲載台数:38台
■中古車相場:48万円~378万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年8月28日時点のデータ
トヨタが生み出したミッドシップスポーツの傑作|初代MR2
「ミスター」という愛称で呼ばれ、国産初の市販型ミッドシップとして1984年に誕生した初代MR2(AW型)。生産コストを抑えるため、サスペンション、エンジン、トランスアクスルは、カローラ(E80型)のものが流用されています。
グレード構成は、「S」「G」「G-Limited」の3つ。「S」には、3A-LU型1500ccエンジンが搭載され、「G」「G-Limited」には、4A-GELU型1600ccエンジンが搭載されています。
最大の武器は軽さ
1986年のマイナーチェンジでは、エクステリアやインテリアを変更するとともに、今でも名機と呼ばれる4A-GE型エンジンにスーパーチャージャーを装着したモデルをリリース。最高出力は145馬力を発生し、当時としては1.6リッタークラス最強のエンジンを搭載していました。重量物であるエンジンを車体中央に配置したミッドシップレイアウトと、1トン前後という超軽量な車両重量によって、トヨタが生んだライトウエイトスポーツの傑作として、今でも多くのファンが存在します。
トヨタ MR2(AW)の中古車相場
■中古車掲載台数:30台
■中古車相場:109.7万円~229万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年8月28日時点のデータ