非常に強い台風9号は、勢力を維持したまま東シナ海を北上している。1日（火）は沖縄地方で、2日（水）は九州南部や九州北部地方で、暴風やうねりを伴った高波、高潮、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。台風は、1日午後4時には久米島の北北西約170キロにあって、時速15キロの速さで北へ進んでいる。
　今後、台風は東シナ海を北上し、2日（水）から3日（木）にかけて非常に強い勢力で九州北部地方に接近するおそれがある。

暴風・高波・高潮

　沖縄地方では、猛烈な風が吹き猛烈なしけとなっている所がある。九州南部や九州北部地方では2日（水）は非常に強い風や猛烈な風が吹いて、暴風となる見込み。また、1日（火）は沖縄地方で、2日（水）は九州南部・奄美地方や九州北部地方で、うねりを伴った猛烈なしけとなる。台風の北上に伴い、九州を中心に3日（木）にかけても、暴風や強風、猛烈なしけや大しけが続く見込みだ。
　また、沖縄地方や九州北部地方では2日（水）にかけて、潮位の高くなる所がある。海岸や河口付近の低地では高潮による浸水や冠水に厳重な警戒が必要だ。

大雨・雷・突風

　沖縄地方、九州南部や九州北部地方、四国地方では2日（水）にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するとともに、竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要だ。