博物館と周辺の3施設「長崎のもざき恐竜パーク」に 命名条例案、観光客誘致へ 長崎市議会開会

 定例長崎市議会は1日、開会した。来年10月下旬に野母町で開館予定の市恐竜博物館と周辺にある既存の3施設を合わせて「長崎のもざき恐竜パーク」と命名する条例案や、新型コロナウイルス対策を含む総額54億3600万円の本年度一般会計補正予算案など39議案が提出された。
 既存3施設のうち、体育館やテニスコートなどを備えた野母崎総合運動公園は「恐竜広場」に改称する。ほか2施設は市軍艦島資料館と市野母崎文化センター。恐竜博物館を核として、地域内外の人が触れ合う機会を増やし、観光客の誘致にもつなげる狙い。
 一般会計補正予算案のうち新型コロナ関連では、県民を対象に、市内の宿泊施設などで使える3千円分の宿泊券と500円分の土産・体験券を計1500円で販売するプレミアム付きクーポン券の発行費2億3300万円などを計上した。
 田上富久市長は本会議で「感染拡大防止と経済再生のためには、県内からの観光需要を呼び込む必要がある。長崎市の基幹産業である観光再生や市内経済の活性化に取り組みたい」と述べた。
 定例会の会期は11日までの11日間。一般質問は10、11日。

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