過去2年間、団体優勝ゼロで入賞数も落ち込んでいたが、佐賀インターハイは金5、銀8、銅7と計20個のメダルを獲得。2003年長崎インターハイ(長崎ゆめ総体)の30個には及ばないまでも、個人の入賞数36は長崎ゆめ総体の30を超えた。全体的に大健闘の夏になった。
団体の優勝はバレーボール女子の九州文化学園と登山男子の長崎北陽台。ソフトボール男子の大村工、ヨット女子の長崎工、登山男子種目縦走の長崎西は2位入賞した。
九州文化学園は優勝候補のプレッシャーに負けずに力を発揮した。この夏はノーシードからの挑戦だったが、主将のエース築地保奈美を筆頭に、センター宮田由佳里、レフト本田つばさらが全7試合でベストパフォーマンスを披露。井上博明監督の手腕もあり、チームは3年ぶりに夏の頂点へ駆け上がった。
個人は体操、カヌー、重量挙げ、レスリング、空手、柔道勢などの活躍が目立った。とりわけ陸上勢は、大会前の予想を覆す入賞ラッシュに沸いた。「入賞は2、3人程度」とみられていたが、男子やり投げを制した西田隆蔵(口加)をはじめ、計9枚の賞状を勝ち取った。台風の影響による日程変更もあった中、コンディションを崩さずに結果を出し続けた。
特に境優希、内野香苗、平野友季、神崎里美で挑んだ女子400メートルリレーの長崎女は見事だった。100メートルで1人も準決勝進出者がいないチームが、県高校新記録となる46秒95で銀メダルをつかんだ。同種目は入賞さえも県勢初の快挙だった。
2007年・佐賀 大健闘のメダル「20」 入賞数ゆめ総体超える 【連載】夏跡 県勢のインハイ20年・8
- Published
- 2020/09/06 15:00 (JST)
- Updated
- 2020/09/06 17:29 (JST)
© 株式会社長崎新聞社