小学校の花壇守るため シカよけかかし作り奮闘

用務員さんが作ったシカよけかかし

 追い払っているのは、農作物を狙う鳥ではありません-。対馬市立今里小(川田啓之校長)の学校用務員、斉藤るみ子さん(54)が、シカよけのかかしで学校の花壇を守ろうと奮闘している。
 山に近い同校周辺には多くのシカが生息し、夜な夜な敷地内に侵入。斉藤さんは「苗をいくら植えても食べられてしまう」と、かかし作りを思い付いた。
 今のかかしは2代目。シカよけの効果は「相変わらず苗を食べられ悔しい」とのことだが、児童が登下校時にあいさつするほど親しまれているという。斉藤さんは「卒業生を見送るサクラソウは守りたい。もっとキリッとした目を描き加えようかしら」と思案中。

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