もうすぐ取り壊し、横浜「文体」にお別れ 350人が思い出記す

壁にメッセージを書く参加者

 今月6日に閉館した横浜文化体育館(横浜市中区)で13日、取り壊し前最後のイベント「文体お別れ施設見学会」が開かれ、市内外から参加した約350人が思い出を刻んだ。

 参加者が壁面にメッセージを残し、都内在住の女性(53)は「幼いころから横浜に長く住み、好きなアーティストのライブや自分の成人式など文体は思い出深い場所」と感慨深げ。宮田豊館長(55)は「閉館は寂しいが、多くの参加者と思い出を分かち合うことができて感無量。後継の施設も市民から愛される存在になってほしい」と話した。

 同館は1962年、横浜港開港100周年事業の一環として開館。国内外のアーティストの公演から、市大会の競技・発表会まで、広く市民に愛された。見学会は市と同館が主催した。

 新施設は2024年4月跡地に開館予定。

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