台風9号、10号 長崎県内の農林業被害14億円超 ハウスが3分の1占める

 台風9号、10号による長崎県内の農林業被害額について県は14日、速報値で14億8632万円に上ると発表した。アスパラガスなどビニールハウスの被害は849件。被害額は約5億3996万円となり全体の約3分の1を占めた。ビニールハウスの被害額は2004年以降で最大という。
 県農政課によると、「ハウス・畜舎等施設、農業用機械」のうち、ビニールハウス以外の内訳は▽畜舎、堆肥舎など6679万円(221件)▽農業用倉庫など707万円(29件)▽防霜ファン、牛舎ボイラーなど250万円(6件)。
 このほか農地・農業用施設は3億8300万円。農作物などは水稲の倒伏、ミカン、ナシの落果など2億6728万円。林地・林道施設は2億1969万円。
 地域別で見ると、佐世保・県北が最も多い5億2784万円。五島3億1555万円、長崎・県央2億3204万円、壱岐2億2284万円、島原1億411万円、対馬8392万円と続いた。

 


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