坂口倫太朗さん <動物愛あふれる作品> 「障害者の文化芸術フェスティバルin九州」本県出品作家を紹介

馬を描く坂口さん=西海市西彼町

 馬、水牛、キリン、ライオンなど色とりどりの動物たちが列をつくり、どこかへ向かってにぎやかに行進中。表現力豊かな作品からは、作者の優しい性格がにじみ出ているようだ。
 自閉スペクトラム症。動物が大好きで、幼少期から図鑑や絵本、映像などを見ていた。小学校に上がると特に好きな馬を、記憶と本人独自の感性を合わせて描くようになり、中学生のころ、描く動物は「群れ」になった。
 今は親元を離れ、西海市のグループホームに入り、同市の就労継続支援B型事業所に通う。周囲の関係者などからは作品が好評で、販売用や仲間内のTシャツ、ポロシャツなどのデザインとして使用されている。
 母の信子さん(51)は「倫太朗は作品を多くの人に見てもらうことがうれしいようだ。倫太朗の動物愛を感じてほしい」と話している。
 会場では作品2点が展示される。

坂口さんの「動物の大行進(2)」(提供)

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