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ブロック開催移行前、最後の1県単独開催となった2010年。柔道女子個人70キロ級の松延祐里(長崎明誠)が県勢初の頂点に立ち、団体もアーチェリー男子の大村工が史上初のV2を達成するなど好成績が相次いだ。
松延は3月の全国高校選手権で2位だった悔しさをバネに、高校最後の夏に懸けた。団体初戦に敗れた相手と対戦した3回戦。ここを優勢勝ちで突破した後は、3試合連続で一本勝ちした。
アーチェリー勢は強さが際立った。男子の大村工は団体V2に加え、個人も石丸雄士、塩本悠介で1、2位を独占。女子団体の佐世保商も初出場ながら3位入賞した。登山男子の長崎北陽台はメンバー4人中3人が2年生という陣容で3年ぶり2度目の優勝を飾った。
フェンシング女子の諫早商は団体準優勝。堀川こず恵がエペ個人でV2と健闘した。団体は堀川、福田優香、中野紗希の3人で快進撃。全員が高校から競技を始めたチームが、価値ある銀メダルをつかんだ。
諫早商をはじめ、団体準優勝したハンドボール男子の瓊浦、空手男子の佐世保北は結束力の強いチームだった。中でも、瓊浦はスタメンの平均身長167センチの小兵軍団。「思い切りやって思い切り負けた。みんなよくやった」。決勝で惜敗後、主将の池田憂輝の言葉に充実感がにじんでいた。
バレーボール女子の九州文化学園、剣道女子団体の島原は3位入賞した。ともに全国3冠経験のある伝統校。その重圧も力に変える誇りを見せた。陸上勢は女子やり投げの松尾美幸(口加)が2位入賞するなど、計8枚の賞状を獲得した。
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