新フェリー就航へ 横須賀・新港ふ頭で工事始まる 港運協会「立ち退かない決意」

フェリー関連工事の作業が行われた横須賀港の新港ふ頭

 2021年7月に開設予定の横須賀港(神奈川県横須賀市)と北九州港(福岡県北九州市)を結ぶ新フェリー定期航路計画を巡り、就航に向けた横須賀市の新港ふ頭整備工事が24日、始まった。

 同ふ頭内に工事関係者らの仮設事務所が置かれ、資材搬入や測量などの作業が行われた。また、一部の事業者に対し、市が荷役作業に使う台座の移動要請を行った。市によると、今後電気や給水などのインフラ整備、ターミナル建設工事が来年5月ごろまで予定されているという。

 港運運送業者らが加盟する横須賀港運協会はフェリー計画の白紙撤回を求めており、鈴木稔会長は「市は就航に間に合わないと計画を強行するに至った。座視していたら横須賀の国際貿易港としての命脈も尽きる。不退転の決意で公共ふ頭から立ち退かない決意を固めた」とコメントを発表した。

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