スマートカード完全終了 県内バス・鉄道 新カード導入、島鉄は紙の回数券に

2002年に導入され、利用を終えた長崎スマートカード

 県内バス・鉄道の共通ICカード乗車券「長崎スマートカード」が30日、システム老朽化と新ICカードへの移行に伴い、利用を完全に終了した。導入していた9社・局は10月1日から5年間、発券した社・局で払い戻しに応じる。このうち島鉄バスを運行する島原鉄道(島原市)だけは新カードに移行せず、紙の回数乗車券を復活させた。
 9月30日に利用を終えたのは▽県交通局(長崎市)=県営バス▽県央バス(諫早市)▽西肥自動車(佐世保市)=西肥バス▽させぼバス(同)▽島原鉄道-の5社・局。ほかの▽長崎自動車(長崎市)=長崎バス▽さいかい交通(西海市)▽松浦鉄道(佐世保市)=MR▽長崎電気軌道(長崎市)=路面電車-の4社は先に終了していた。
 このうち長崎バスとさいかい交通は昨年9月から、独自の「エヌタスTカード」の運用を開始。島原鉄道を除く他の6社・局は今年3月以降、全国で相互利用が可能な「nagasaki nimoca(ナガサキニモカ)」を順次導入した。
 一方、島原鉄道は2005年に廃止した紙の回数乗車券を7月から再び発売。80~250円の15種類で、1冊11枚つづりを10枚分の金額で販売している。
 長崎スマートカードは02年に導入された。

 


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