「信頼される看護師」献身の灯に誓う 長崎玉成高で戴帽式

ナイチンゲール像のキャンドルの灯を自らのろうそくに移す生徒=長崎玉成高ますみ記念館ホール

 長崎市愛宕1丁目の長崎玉成高で3日、12月に病院実習に臨む衛生看護科2年生42人の戴帽式があり、看護師になる決意を新たにした。
 戴帽式は、看護者としての資質が認められた生徒に対し、ナースキャップ着用を許可するという厳かな儀式。2年生は12月の病院実習で初めて患者を受け持ち看護に当たる。
 式では白衣に身を包んだ生徒たちが、女子は教員から頭にナースキャップを載せてもらい、男子はハンカチーフを胸に挿してもらった。その後、近代看護の基礎を築いた英国の看護師フローレンス・ナイチンゲールの像から「献身」を意味するキャンドルの灯をそれぞれのろうそくに移した。
 上村正和校長は「実習では失敗を恐れず、仲間と刺激し合い自らを鼓舞して立ち向かってほしい」と式辞。2年生を代表して吉田空さん(17)が「幼稚園で読んだ絵本でナイチンゲールのようになりたいとあこがれを抱いた。きょういただいた灯の重みを忘れず、患者さまや家族に信頼される看護師になれるよう日々努力する」と誓った。
 式後、遠藤菊乃さん(16)は「実習では患者さまのさまざまなことに気づけるよう頑張りたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社