トイレ掃除で子どもの健全育成 佐世保・中里中2年生が挑戦

便器の中まで丁寧に掃除をする生徒=佐世保市立中里中

 長崎県佐世保市中里町の市立中里中(富野毅校長、361人)の2年生114人がこのほど、授業の一環で校内トイレの本格的な清掃に取り組み、爽やかな汗を流した。
 トイレ掃除を通して子どもたちの健全育成を図ろうと、佐世保明るい社会づくり運動推進協議会(会長・朝長則男市長)が主催。トイレ掃除の指導援助事業などを行う認定NPO法人「日本を美しくする会」九州ブロックと、同会の佐世保地区団体「佐世保掃除に学ぶ会」のメンバーら約30人が指導協力をした。
 この日は12班に分かれ、体育館を除く校内全てのトイレで実施。フェースシールドやマスク、ゴム手袋を付けて、指導員の手ほどきを受けながら約2時間かけ清掃。ナイロンたわしなどを使い、便器の中まで丁寧に磨いた。
 百枝美音さん(13)は「最初は抵抗があったけど、汚れが落ちていくから楽しくなった」と笑顔。指導者の男性は「子どもの表情がだんだん明るくなっていくのがトイレ掃除の醍醐味(だいごみ)」と話した。

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