平戸で横浜冷凍が初の製氷工場起工 来年8月稼働予定

起工式で安全祈願の儀式をする吉川会長=平戸市田平町

 冷凍倉庫業の横浜冷凍(本社・横浜市)が製氷工場として初めて手掛ける平戸製氷工場(仮称)の起工式が8日、長崎県平戸市田平町の田平港そばの予定地であり、関係者が神事で工事の安全を祈願した。
 同港にある平戸魚市(坂田宗昭社長)の製氷施設が老朽化のために2018年12月に廃止され、県北一帯の漁業者の中には松浦市の西日本魚市で氷を購入する例もある。平戸魚市など地元関係者が横浜冷凍に工場新設を要望し、同社は県内の需要調査をして進出を決めた。
 起工式には金子原二郎参院議員、黒田成彦市長ら30人が出席。横浜冷凍の吉川俊雄会長は「県内にも自社の冷凍、食品加工場がある。製氷事業だけでなく、水揚げ買い付けの面でも地域漁業に貢献したい」とあいさつした。
 工場は敷地面積約1300平方メートル、鉄筋コンクリート2階建て。最新の自動、無人化システムを導入し、1日最大40トンの製氷が可能。来年8月稼働予定で、年間最大1万2千トンの販売を見込む。

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