全国高校選抜レスリング 個人65キロ級 森崎(島原)5位 団体 島原工、島原は初戦敗退

個人65キロ級5位の賞状を手に、チームメートと写真に納まる森崎(島原、中央)=新潟市東総合スポーツセンター

 レスリングの第63回全国高校選抜大会は9~11日、新潟市東総合スポーツセンターで行われ、長崎県勢は個人65キロ級の森崎悠太郎(島原)が5位入賞した。
 例年は3月に開催している大会。新型コロナウイルスの影響でいったんは中止になったが、他競技のような「代替大会」を用意せず、本来と同じ名称のまま時期をずらした。男子の団体と個人8階級を実施した。
 48人がエントリーした個人65キロ級で、森崎は1~3回戦をいずれもTフォール勝ちして8強入り。準々決勝は、2月の九州新人大会で敗れていた藤澤汰陽(小倉商)にフォール負けした。
 団体は1回戦で島原工が鹿島学園(茨城)に0-7、島原が星城(愛知)に3-4で敗れた。
 個人65キロ級で5位と健闘した森崎(島原)。高校最後の年に出場した唯一の大会で自身初の全国入賞を果たして「チャンスはあると思っていた。最後に結果を残して、親や先生に恩返しをしたかった」と喜んだ。
 関東大会2位とぶつかる2回戦がヤマ場と踏み、大会前に「テープが擦り切れるくらい」相手の映像を見返して分析した。これが奏功して、試合序盤に幸先よくリードに成功。一時は1ポイント差まで詰め寄られたものの、終盤の意表を突いたタックルで一気に勝負を決めた。「狙い通り、もつれる展開をものにできた」。勢いのまま、準々決勝まで駒を進めた。
 小学2年時に親戚から誘われて競技を開始。大学進学後も競技を続ける予定で「今回は賞状で満足しているけれど、次はメダルをもらえるようになりたい」と飛躍を誓った。
 レスリング界では、コロナ禍によるイベント中断後で初めての国内主要大会。接触競技ということもあり、大会2週間前からの検温、試合前の手足の消毒、試合間のマットの消毒など感染対策が徹底された。

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