横浜市港北区は20日、港北図書館の司書が区内の小中学生にお薦めする本を紹介するメッセージボードの寄贈を始めた。コロナ禍で外出がままならない中、読書の魅力を伝えようと企画した。
第1弾として、20日に栗田るみ区長が市立新吉田第二小(同区新吉田町)を訪れ、6年生で図書委員長の安達葉月さん(12)にメッセージボードを手渡した。安達さんは「(薦められた本を)みんなに紹介して、本を好きになってもらえるように頑張ります」と話した。
区によると、司書が読みやすさや話題性に加え、知識の習得などに役立つ観点で小学生向けに72冊、中学生向けに24冊を選定。それぞれに紹介文カードを作り、図書名や対象学年、作者、簡単なストーリーなどを記した。ボードには区のキャラクター「ミズキー」が描かれている。
紹介文カードを週ごとに入れ替えるなどして、児童・生徒に読書に興味を持ってもらうきっかけにしたい考え。同図書館の青木邦男館長は「各校で工夫して、紹介文カードやボードを活用してほしい」と話した。区内の公立小中学校全35校に寄贈する。