置き型バスタブにリフォーム。ホテルのような贅沢バスタイム

浴槽のデザインにこだわりたいなら、リフォームで置き型バスタブを検討してみては。置き型バスタブはデザイン性が高く、インテリアコーディネートの主役となれる存在感があります。こちらでは、置き型バスタブにリフォームするときの注意点や、自分好みの理想のお風呂を作るポイント紹介します。

置き型バスタブの魅力

置き型バスタブとは、バスルームの床にそのまま置くタイプのバスタブのことです。デザイン性の高いバスタブが多く、浴室のインテリアにこだわる方から人気があります。

一般的なユニットバスでは、バスルームの床面に埋め込むタイプのバスタブが採用されています。埋め込み型のバスタブは、浴室の空間を広く見せやすい一方で、選択肢が限られます。理想のバスルームを作るために、置き型バスタブも視野に入れて検討してみましょう。まずは、置き型バスタブの魅力を紹介します。

リゾートホテルのような開放的なバス空間を日常に

置き型バスタブの最大のメリットは、まるでリゾートホテルのように開放的な雰囲気を楽しめることです。バスタブを壁から少し離して設置すれば、浴室のスペースに余裕があるように見せられます。

バスタブで入浴とシャワーを済ませて、海外のバスルームと同じ使い方をするのもひとつの手です。自宅にいながら優雅なバスタイムを味わえます。バスタブの中で本を読んだり映画を見たり、趣味の時間を充実させる方法もあります。ライフスタイルに合わせておしゃれなバス空間を作りましょう。

デザイン性が高く自分の好みに合わせられる

置き型バスタブは、埋め込み型バスタブとは異なり、サイズ・形状・素材などを比較的自由に選べます。よりデザイン性の高いバスタブを採用して、バスルームをおしゃれな空間に仕上げたい方におすすめです。

たとえば、インテリアにこだわる方から高い人気を誇る「猫足バスタブ」も、置き型バスタブの一種。コーディネートの主役となる個性的なバスタブを設置して、オリジナリティあふれるバスルームを作れるのが魅力です。理想のスタイルにぴったりなバスタブを選びましょう。

置き型バスタブの排水方法

理想のバスルームを叶えられる置き型バスタブですが、設置する場合には排水方法を検討する必要があります。その際は、バスタブを直接に排水管へつなぐか、洗い場の床へ排水を流すか、ふた通りの方法があります。浴室の使い方やお手入れのしやすさなどの項目から、どちらの排水方法を採用するか決めておきましょう。

直接排水管につないで床を濡らさない方法

置き型バスタブを直接に排水管へつなぐと、浴槽の内部からそのまま水を捨てられるようになります。床が濡れないため、浴室にカビが発生しにくくなるのがメリットです。一方で、こちらの排水方法を選ぶと海外のバスルームと同じ使い方をする必要があるため注意しましょう。

浴槽の中で体を洗うか、シャワールームを作る必要がある

海外のような直接排水にすると、問題になるのはシャワーの場所。浴槽の中で体を洗うか、シャワールームを別につくるかの検討が必要

置き型バスタブを直接排水管につなぐ方法を選ぶと、浴槽の中で体を洗うか、あるいは別にシャワールームを作る必要があります。浴室を海外のバスルームと同じように使う場合は、基本的に浴槽の外へ水を出さずに利用します。シャワーカーテンを設置して、壁や床を濡らさないように注意しましょう。

スペースに余裕があれば、別にシャワールームを作ると浴槽の外で体を洗えるようになります。ライフスタイルに大きくかかわるため、バスルームの使い方について確認しておきましょう。

床が濡れないのでカビが発生しにくい

置き型バスタブから排水管へ直接に水を流せば、浴室の床が濡れないため、湿気を抑えてカビを予防しやすくなります。こうしたメンテナンスの手間を省けるのは、置き型バスタブならではのメリットです。床や壁が水濡れする心配がなければ、防水性能を考慮せずに浴室の素材を選べます。

インテリアコーディネートの自由度が高くなるため、おしゃれなバスルームに仕上げたい方におすすめです。デザイン性を重視するなら、バスルームの使い方を変える選択も視野に入れてみてください。

床にそのまま排水して洗い場の排水口から流す方法

置き型バスタブから洗い場の床へそのまま排水すれば、バスルームを一般的な浴室と同じように利用できます。バスタブの外で体を洗う日本式の入浴をできるのがメリットです。一方で、洗い場に水を流すとお手入れの手間がかかる点に留意しましょう。

バスタブの外で体を洗う日本式の入浴ができる

一般的な日本式の入浴スタイルでは、浴槽でお湯に浸かり、洗い場で体を洗うのが特徴です。浴槽にお湯を張ったまま、複数人で続けて入浴できます。置き型バスタブから洗い場の床へ排水する方法なら、バスタブの外でも水を使えるため、日本式の入浴スタイルに対応可能です。入浴方法を変えたくないときや、家族の人数が多いときは、こちらの排水方法を検討してみましょう。

浴室の掃除がしづらい

置き型バスタブは床や壁に隙間があるため汚れが溜まりやすい。バスタブをどかして掃除するなど、定期的なメンテナンスが必要

置き型バスタブから洗い場の床へ排水すると、浴室の床が濡れた状態になります。このとき、バスタブの下に汚れた水が入り込むため、日常的なお手入れでは床面の隅々まで掃除が必要。バスタブと床のあいだの隙間は狭いため、裏側までクリーニングしづらい環境となり、お手入れの手間がかかるのがデメリットです。

また、排水口がつまらないように掃除する必要があるので、バスタブが排水口の上にかぶらないようにサイズと場所を選びましょう。確認せずに配置してしまうと、バスタブをどかさないと排水口を掃除できなくなってしまいます。

さらに、湿気が多くなるとカビが発生しやすくなります。日本式の入浴スタイルに対応できる一方で、お手入れの手間が増える可能性を考慮しておきましょう。

排水口の掃除の詳しい方法については下記の記事をチェック。
【お風呂の排水口】つまりを解消、汚れを綺麗に掃除する方法を紹介

追い炊き機能はつけられる?

デザイン性の高さが魅力の置き型バスタブですが、商品によっては一部の機能に対応していない場合があります。普段から追い炊き機能を利用する機会が多い方は、対応の可否を確認しておくようおすすめします。

追い炊きに対応していないものがほとんど

置き型バスタブは、一般的なバスタブとは異なり、追い炊きに対応していないものがほとんどです。なかには追い炊き機能つきの置き型バスタブもありますが、選択肢は大幅に限られてしまいます。

とくに、バスタブのデザインにこだわりたい方は、機能を重視すると好みのバスタブがなかなか見つからないことも。場合によっては、デザイン性と機能性のどちらか一方を取る可能性を考慮しておきましょう。

穴を開けて取り付けられるが、メーカーが対応してくれないことも

もともと追い炊き機能がついていない置き型バスタブに穴を開けて、追い炊きに対応できるよう特別に施工する方法があります。ただし、こちらの方法はあくまで、通常では対応できない機能をつけるものと認識する必要があります。

施工にはリスクがあるため、メーカーに対応してもらえないケースも少なくありません。リスクを含めて事情を十分に理解したうえで、自己責任のうえで検討してください。

置き型バスタブの費用目安は?

昨今ではオンラインショップの通販を利用して、気軽に置き型バスタブを購入できるようになりました。価格帯はバスタブのサイズ・デザイン・素材のほか、新品や中古などの条件により異なります。シンプルでサイズの小さなものであれば、2万5000円前後から購入が可能です。

一方で、デザイン性の高い置き型バスタブは価格帯が高くなり、安いものでも5万5000円前後から、高価なものになると30万円を超える商品も珍しくありません。インテリアにこだわっておしゃれなバスルームを作るなら、置き型バスタブの購入でまとまった費用が必要です。

真似したいおしゃれな置き型バスタブの設置例

バスルームに置き型バスタブを設置すると、どのような仕上がりになるのか気になる人は多いはず。ここでは、おしゃれな浴室インテリアコーディネートの設置例をピックアップして紹介します。主役級の置き型バスタブで、理想のバスルームを作りましょう。

一度は憧れる猫足バスタブ

かわいらしい猫足バスタブは、ガーリーなインテリアテイストにぴったり

置き型バスタブのなかでも、とりわけデザイン性が高いことで人気の高い「猫足バスタブ」。底面には猫の足にそっくりな足がつき、バスタブが少し床から離れているのが特徴です。

かわいらしい雰囲気の商品が多いため、ガーリーなインテリアテイストに仕上げたいときに適しています。バスタブの周りには、シャビーシックなインテリアやお気に入りの花を飾って。まるで海外のおしゃれなレディのように、自分の好きなものに囲まれたバスタイムを楽しめるコーディネートです。猫足バスタブはとことんデザインにこだわって選びましょう。

猫足バスタブのインテリア例を見たい方は下記の記事をチェック。
まるでホテル。憧れの猫足バスタブを設置するには?参考にしたいインテリアを紹介

シャワースペースと大きな窓を設置してカビ対策もバッチリ

広いスペースにさらに大きな窓があれば、換気がしやすくカビが生えにくいのでおすすめ

シンプルな置き型バスタブを、白を基調としたクリーンな空間に合わせると、清潔感あふれるコーディネートになります。タイルの床はデザイン性に優れているだけでなく、水濡れや汚れに強いのがポイントです。

浴槽とは別にシャワースペースを設置すると、日本式の入浴スタイルが楽しめます。バスルームに屋外へつながる大きな窓があれば、換気がしやすくカビ対策も万全です。置き型バスタブならではの開放感を活かしつつ、実用性も重視しできます。

スリーインワンの間取りにすれば省スペースに

スリーインワンの浴室でも、広さとデザイン性にこだわれば海外のホテルのようにスタイリッシュな空間に

ホテルライクなバスルームが理想なら、あえて浴室・洗面所・トイレをひとつの空間にまとめて、スリーインワンの間取りを採用するのもひとつの手です。省スペースにつながるだけでなく、まるで旅先のように非日常を感じる演出ができます。

このとき、置き型バスタブの中で入浴を済ませる海外式のスタイルにすれば、空間をよりコンパクトに使えます。高級ホテルを思わせるインテリアに仕上げるなら、配色はモノトーンでまとめるのがおすすめ。水濡れの心配がない置き型バスタブだからこそ、壁や床にスタイリッシュなコーディネートを採用できます。

床や壁の色に合わせてバスタブもコーディネート

バスタブもインテリアの一部としてカラーをチョイスすれば、統一感のあるコーディネートに

置き型バスタブのカラーを、床や壁になじむようにチョイスすれば、バランスの取れた仕上がりに。デザイン性の高い置き型バスタブがインテリアになじみ、ワンランク上のトータルコーディネートを実現できます。

たとえば、ダークブラウンとホワイトのコントラストを活かすことで、モダンな印象のバスルームに仕上げることができます。インテリアに木材やグリーンなどの自然素材を取り入れると、リラックスできる落ち着いた雰囲気も演出できます。置き型バスタブを使ったアレンジで、自分だけの癒やしの空間を作りましょう。

蛇口にもこだわった浴槽

蛇口のデザインにもこだわれば、よりユニークなバスルームに

せっかくおしゃれな置き型バスタブを採用するなら、バスタブの形状だけでなく、蛇口のデザインにもこだわってはいかがでしょうか。丸みのあるユニークなデザインの蛇口やシャワーなど、気に入ったものを探してみましょう。

蛇口とシャワーが一体となったタイプの置き型バスタブを選べば、統一感のあるコーディネートが可能です。一方で、蛇口とシャワーが別売りの商品は、センス次第でオリジナリティあふれるコーディネートができるのが魅力です。こうした浴室の細部までこだわるだけで、インテリアコーディネートのレベルが一段と高まります。

くびれたラインが個性的

置き型バスタブの形状は直線的なものから、弧を描くようなフォルムのものまで様々。お気に入りを見つけて自分だけのバスルームを

置き型バスタブの形状は、シンプルなものから個性派なものまで、幅広い種類があります。なかには、外側へ向かって開いていくような形状で、くびれたラインが個性的なものも。

全体的にシックなインテリアテイストで統一したバスルームに、洗練された置き型バスタブを設置することで、印象的な浴室を作り上げられます。世界にひとつだけのバスルームを作りたいなら、個性的な置き型バスタブを探してみましょう。

1日の疲れを癒やすバスタイム。浴室のインテリアにもこだわってみよう

置き型バスタブを使ったコーディネートで特別なバスルームを作るなら、浴室のインテリアにもとことんこだわるようおすすめします。海外式の入浴スタイルにすれば、周囲が水濡れする心配がないため、壁や床に使える素材のバリエーションが広がります。

まるで居心地のいい居室のように、浴室にも小物やグリーンを飾りましょう。1日の疲れを癒やすバスタイムをさらに特別な時間にするために、置き型バスタブが主役になるインテリアコーディネートをお楽しみください。

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