長崎県からCO2削減量購入 MATSUFUJI 離島エネルギー研究所

宮崎部長(中央)から証書を受け取った松藤社長(右)と清瀧会頭=県庁

 輸入車販売のMATSUFUJI(長崎市)と、五島版RE100創設委員会事務局の一般社団法人離島エネルギー研究所(五島市)は、国の「J-クレジット制度」で県が認証を受けた二酸化炭素(CO2)排出削減量計310トン分を27万2800円で購入した。全額、県内の環境保全事業に活用される。
 県は2010年、太陽光発電設備がある県内の一般家庭を会員に「ながさき太陽光倶楽部」を創設。CO2排出削減量を取りまとめ、これまで1万1千トン分について企業などに売却できる「クレジット」として認証を受けている。
 MATSUFUJIは8度目の今回、300トン分を購入。販売車のCO2排出量と相殺する。福江商工会議所の特別委である同創設委は、10トン分を五島市内の事業者が使う全ての電力を再生可能エネルギーで賄うことを目指す「五島版RE100」に活用する。
 30日、県庁で宮崎浩善・県県民生活環境部長が証書を授与。松藤章喜社長は「サービスの提供と同時に、環境に配慮しながら社会貢献を進めたい」、福江商議所の清瀧誠司会頭は「RE100で新しい五島ブランドを確立して雇用を守り、2050年の人口2万人維持が目的。クレジットを活用して推進したい」と述べた。

 


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