香川で鳥インフル発生 長崎県が防疫対策会議 「発生リスク高い」

 長崎県の鳥インフルエンザ防疫対策会議が5日、県庁であった。綾香直芳・県農林部長は、同日午前に香川県三豊市で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたことを報告し、「県内での発生リスクも極めて高い状況に入った。ウイルスを農場に侵入させないことが重要。万一発生した場合は早期通報の徹底を」と呼び掛けた。
 香川での発生を受けて、県は県内で100羽以上の家禽(かきん)を飼育する131農場の状況を調査。5日午後2時時点で、県内で異常は確認されなかったという。
 会議は、10月末に韓国と北海道で野鳥の糞から高病原性ウイルスが検出されたことから開催。養鶏団体や家畜保健衛生所の担当者ら約40人が出席し、県側が国内やアジアでの発生状況、県内各地での防疫演習の実施状況などを説明した。
 県によると、これまで県内で飼育されている鳥から鳥インフルエンザの発生はない。一方、2011~16年に長崎、諫早両市の計3カ所で計5羽の死亡野鳥から高病原性ウイルスが確認されている。
 県畜産課は▽農場に出入りする人や車の消毒▽異常を確認した際の早期通報▽農場の消毒と野生動物の侵入防止対策-などの徹底を呼び掛けている。

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