ドジャース・ターナーが謝罪 MLB機構からの処分はなし

ジャスティン・ターナーはドジャースが32年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第6戦の試合中に新型コロナウイルスの陽性反応が出たにもかかわらず、試合後にグラウンドへ出てマスクを外し、優勝セレモニーに参加していたため、多くの批判を受けていた。メジャーリーグ機構はこの件についての調査を行い、ターナーは日本時間11月7日に謝罪文を発表。メジャーリーグ機構はターナーだけの責任ではないと判断し、ターナーに対する処分は科さなかった。

ターナーは陽性反応の知らせを受けて、ワールドシリーズ第6戦で途中交代。周囲からの隔離を強いられることになった。ところが、試合後の優勝セレモニーが行われているグラウンドに登場。チームメイトと一緒にお祝いをし、マスクを外してチームの集合写真に写っている姿が報じられたため、批判が集まっていた。

ロブ・マンフレッド・コミッショナーは、今回の調査の結果、チームメイトがセレモニーに参加するようターナーに促したこと、グラウンド上の関係者とのミスコミュニケーションがあったこと、ターナーを隔離させるための人員配置に不備があったことなどが明らかになったとし、ターナーだけの責任ではないと判断。「これらのことを踏まえ、ジャスティンが責任を認め、謝罪をし、今後もポジティブな模範を示すことを約束することでこの件を終わらせたいと思います」と述べた。

張本人のターナーは「今思うと、グラウンドに他の人がいなくなるまで待って、妻と写真を撮るべきでした」とコメント。「グラウンドに戻ることのリスクを理解していなかったことをグラウンドにいた全ての人に心から謝罪します。ほとんど全てのチームメイトやコーチ、スタッフと話をしましたが、誰かを不快にさせたり、危険にさらしたりするつもりは全くありませんでした」と自身の行動について謝罪した。

なお、今月下旬に36歳の誕生日を迎えるターナーは、ワールドシリーズ終了後にフリーエージェントとなった。

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