PHEVなど活用 災害時に給電支援 長崎県と三菱自動車が協定

家の模型やPHEVを使った給電デモンストレーション=県庁

 災害で大規模停電が発生した場合に備え長崎県はこのほど、プラグインハイブリッド車(PHEV)などから避難所などに給電支援をしてもらう協定を長崎三菱自動車販売、三菱自動車と締結した。
 三菱自動車は同様の協定を全国の自治体と結んでおり、長崎県が84例目。県内では長崎三菱自動車販売がPHEVや電気自動車、外部給電に必要な機器を県に無償貸与し、避難所や社会福祉施設などで活用。不足する場合は三菱自動車が広域で確保する。
 県庁であった締結式で上田裕司副知事は「(9月の)台風10号では大規模停電を余儀なくされた。避難者への給電支援は心強い」と感謝。長崎三菱自動車販売の高田和美社長は「締結を機に県とさらに連携を深め、社会貢献活動に積極的に取り組みたい」と述べた。
 この後、県庁敷地内でPHEVを使った給電デモンストレーションがあった。

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