猶興館高創立140周年 「自立自発」の精神 継承誓う

伝統継承をあらためて誓った猶興館高の創立140周年記念式典=平戸市

 平戸市岩の上町の長崎県立猶興館高(福田雅子校長)の創立140周年記念式典がこのほど同校であり、生徒らが伝統継承と学校のさらなる発展を誓った。
 同校は1880年、旧平戸藩の最後の藩主だった松浦詮が設立した私塾「猶興書院」が始まりで、卒業生は約3万4千人。校名の「猶興」はほかに頼ることなく、自発的に善を行う「自立自発」の精神を説いた孟子の言葉に由来する。
 式典で、福田校長が「魅力的で真に自立した生徒が集う学校づくりのため、全力を尽くす」と式辞。同校の同窓会会長で式典実行委の末吉幸徳委員長が「学校、同窓会、PTAが一体となり、この日を迎えられた。生徒の飛躍と学校の発展を願う」とあいさつした。
 生徒会長、石井佑昇さんが「猶興精神で困難に立ち向かい、学び続ける」と決意。生徒全員で校名の由来、孟子の言葉を唱和した。
 同実行委はこれまで、記念誌「猶興精神」発行、学校内にある史料館の拡充、制服の刷新などに取り組んだ。

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