【新型コロナ】10日の神奈川、2人死亡発表 1人は9月の死亡、新規感染確認は99人

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で10日、2人の死亡が発表され、新たに10歳未満~90代の男女99人の感染が確認された。うち60人が感染経路不明という。

 県によると、鎌倉市の80代無職男性は8月25日に発熱のため入院し、PCR検査で陽性と判明。9月16日に肺炎で死亡した。高血圧や前立腺肥大の既往症があったという。県は発表まで2カ月近くを要した原因について、「病院が県鎌倉保健福祉事務所への報告を怠るなど、県と病院との連携ができていなかった」としている。

 川崎市川崎区の60代男性会社員は10月10日に発熱。同19日に市内の医療機関に救急搬送され入院した。20日の検査で陽性が判明し、肺炎のため今月9日に死亡した。また、宮前区の民間保育施設に在園する男児の陽性が判明した。同保育室は20日まで臨時休園し、消毒作業を実施する。

 横浜市では、クラスター(感染者集団)が発生した鶴見区の病院で50代の男性職員が新たに陽性と判明。同病院の感染者数は39人となった。青葉区の病院でも、70代の男性入院患者が感染。同病院の感染者は19人となった。

 陸上自衛隊久里浜駐屯地(横須賀市)では、所属する20代の女性隊員の感染が新たに判明。8日に感染が発表された別の女性隊員とは接触はなかったという。

 在日米海軍横須賀基地司令部は10日、新たに関係者6人の感染を確認したと発表した。

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