メッツの新オーナーが大型補強を予告 ロハス監督は続投濃厚

メッツの大ファンとして育ち、愛するチームの新オーナーに就任したスティーブ・コーエンは、日本時間11月11日に会見を行い、「大型マーケットのチームのように振る舞う」こと、要するに大型補強を行う予定であることを明らかにした。また、「3~5年のうちにワールドシリーズで勝てなければ落胆するだろう」と具体的な目標にも言及。フロントオフィスの人員には大規模な入れ替えが行われているが、ルイス・ロハス監督は来季も続投濃厚であることも明らかになった。

コーエンは事前に明らかにしていた計画通り、前GMのサンディ・アルダーソンを球団社長に起用。アルダーソンの下でフロントオフィスの再編を進めており、ブロディ・バンワグネンGMら主要メンバーがチームを去ることになった。コーエンは資金を「酔っぱらった船乗りのように」使うことは否定したものの、「大型マーケットのチームのように」補強を行うことを明言。新型コロナウイルスの影響により他球団がペイロールを縮小することが予想されるなか、潤沢な資金を持つ自軍が優位に立てると考えているようだ。

メッツは捕手、先発投手、ブルペンを中心に数多くの補強ポイントを抱えており、J・T・リアルミュートやトレバー・バウアー、ジョージ・スプリンガーといったフリーエージェント市場の注目株のほか、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)などトレード移籍が有力視されるスター選手の獲得にも動くことが予想されている。

また、就任1年目のシーズンを26勝34敗という成績で終えたロハスは来季も続投することが濃厚となった。アルダーソンは「私の予想では、ロハスは2021年シーズンもメッツの指揮を執るだろう」と話している。ただし、アルダーソンによると、続投することが100%決定したわけではないという。新たにGM(ないし編成本部長)に就任する人物が監督の交代を望んだ場合、新監督を迎える可能性があるからだ。

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