かんきつ類新品種「味美」収穫ピーク 佐世保・三好園

完熟期を迎え黄色く熟した「味美」=佐世保市鹿町町

 佐世保市鹿町町の農園「三好園」でのみ栽培されている、かんきつ類の新品種「味美(みよし)」の収穫がピークを迎え、川久保三好さん(81)と妻の信子さん(74)が出荷作業を進めている。12月中旬ごろまで続くという。
 「味美」は2012年に品種登録。レモンやカボスに比べまろやかな味と香りが特徴で、熟すほどに甘さが増す。今は完熟期で、果皮が青色から黄色に変わっている。ジュレ、ポン酢などの加工品としても出荷。市のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。
 今年は約1400本を栽培し、4~5トンを収穫する見込み。認知度は年々向上し県外出荷も多いという。川久保さんは「長崎と言えば『味美』と呼ばれるような存在にしていきたい」と抱負を語った。

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