四辻駅 鋳銭司駅の方が良かったなぁ【木造駅舎巡礼02】山陽本線

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本山陽本線四辻駅。

富海駅から12時15分の山陽本線下り下関行で17分。少し身体が冷えて気分が良くなってきたら四辻駅に着いちゃいました。上りホームから神戸駅方面を見ています。右に目的の木造駅舎。切妻屋根が庇になってホーム側が長いところなど、雰囲気的には富海駅の木造駅舎に似ています。

※2020年10月末から四辻駅木造駅舎の解体が始まった様です。この駅舎の姿を記録しておいてよかったと思います。 住田至朗

トップ画像の駅舎正面、駅名表示は「辻」ですが駅名標ではしんにゅう(しんにょう)の点が1つです。これは筆者のMacintoshで使っているAtokでは表示されません。(環境に依存します)何故一般に使われない字を駅名標にしているのか謎です。

※2020年8月撮影

上りホームの駅名標がフェンスの向こう側です。なんでかな?

※2020年8月撮影

とりあえず上りホームに行ってみることにします。跨線橋から下りホームと木造駅舎。この跨線橋、フェンスの網目が小さいので写真は階段脇フェンスの上からしか撮れません。

※2020年8月撮影

これがその跨線橋。上りホームに降りてきました。

※2020年8月撮影

跨線橋の下から下りホームの木造駅舎。

※2020年8月撮影

駅舎ホーム側正面。25年ほど前の写真を見ると屋根瓦は赤かった様です。歳月で瓦の色も褪せるのですねぇ。屋根の右下に少しピンクの瓦が見えます。もしかすると汚れが落ちるとあの様な色なのかもしれませんね。

※2020年8月撮影

下りホームの駅名標。隣の新山口駅は山陽新幹線乗換駅になって100年以上の歴史があった小郡という駅名を換えてしまいました。山口駅よりも新山口駅の方が古いという笑い話です。

※2020年8月撮影

四辻駅は、1920年(大正9年)鉄道省山陽本線の駅として開業。1961年(昭和36年)まで貨物を取り扱っていました。1987年(昭和62年)JR西日本の駅になりますが、いつ無人駅になったのか分かりません。駅所在地は、山口県山口市「鋳銭司(すぜんじ)」です。駅名の四辻は鋳銭司村にあった小字の地名。もちろん地名の鋳銭司は、9世紀の和同開珎(わどうかいほう)を鋳造する施設がこの地にあったからつけられたものです。個人的には鋳銭司駅の方が歴史もあるし魅力的だと思いますが。

上りホームから北西を見ています。ここから800mほどの場所に周防銭司跡があります。写真を見ると原っぱに記念する看板が立っているダケの様です。個人的には線路脇の元・火の見櫓に興味を惹かれます。山口市消防団鋳銭司分団消防車庫の敷地に立っているのです。

※2020年8月撮影

フェンスのこちら側の駅名標を撮りに行こうと思ったら電化されている山陽本線をキハ40系が走ってきました。まぁ、山陽本線に接続している芸備線、岩徳線、山口線、美祢線、そして山陰本線は非電化ですから、車両移動かな。でも行先表示は普通になっています。4両編成。先頭はキハ47-22です。

※2020年8月撮影

通過しました。最後尾はキハ40-2120。こちらは回送表示になっています。妙にキレイだから全検後?

※2020年8月撮影

いつまでも上りホームに居るワケにもいきませんので下りホームに戻って駅舎を見ましょう。

(写真・文章/住田至朗)

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