東農大生が野菜寄付 14日 生活困窮者に無料配布

フードバンクあつぎの責任者磯野啓治さん(右)に野菜の説明をする上條薫さん=厚木市旭町

 東京農業大厚木キャンパス(神奈川県厚木市船子)の学生が9日、同大伊勢原農場(伊勢原市三ノ宮)で収穫した野菜1.2トン余りを「フードバンクあつぎ」(厚木市旭町)に寄付した。寄付した野菜は14日午前10時~午後3時にフードバンクあつぎで、生活困窮者らに無料配布される。

 同キャンパスでは、毎秋収穫祭を開き、同農場で育てた野菜を来場者に配布してきた。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で収穫祭が中止に。学生でつくる実行委員会は、配布予定だった野菜をフードバンクに寄付して有効活用してもらうことにした。

 9日は、実行委メンバーや大学職員らが、サツマイモ(400キロ)やニンジン(150キロ)、大根(120本)などをワゴン車に積み、フードバンクあつぎの施設に運んだ。農学部農学科2年の上條薫・実行委員長(20)は「いつもお世話になっている地元の皆さんの役に立てれば」と話した。

 フードバンクあつぎで責任者を務める磯野啓治さん(78)は「きれいな大根で、量もたくさんある」と届けられた野菜の品質と量に笑顔だった。配布の問い合わせは、フードバンクあつぎ電話046(220)5088。

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