スマホ決済で相模原市がポイント還元 「市内経済を活性化」

 神奈川県相模原市は12日、市内の対象店舗を利用する際にスマートフォンの決済サービスを使って支払うと、利用額に応じて決済額の一部をポイントとして還元する事業を始めると発表した。関連経費として約5億8千万円を2020年度補正予算案に盛り込み、18日開会の市議会12月定例会議に提案する。

 12日の定例会見で本村賢太郎市長は「近隣から相模原に来てもらい、市内経済を活性化させたい」と述べた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ地域経済の回復に役立てる。今後、決済事業者を選定し、還元率や利用できる店舗など具体的な取り組み内容を決める。市によると、こうした取り組みは県内市町村で初。

 利用者がスマホのアプリに登録し、現金をチャージして登録店舗で支払う仕組みを想定。決済事業者から利用額に応じてポイントが還元され、市は決済事業者に還元ポイント分の金額を支払う。実施期間は1~2カ月で、市外在住者でも利用できるという。

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