諫早の水辺の自然 スポーツで体感 本明川フェスタ、クロスカントリー記録会

ボートやSUP、カヤックを楽しむ参加者=諫早市、本明川下流域

 国営諫早湾干拓事業で創出した自然環境を体感しようと、「本明川スポーツフェスタ」と「いさはや水辺のクロスカントリー記録会」が15日、それぞれ現地で開かれた。秋晴れの下、選手や市民が穏やかな流れの川や広大な干陸地でスポーツを楽しんだ。
 本明川下流域であったスポーツフェスタ(実行委など主催)は長崎西、西陵両高カヌー部、大村、大村城南両高ボート部がレースを披露。東京五輪カヌー日本代表の水本圭治選手とアトランタ五輪に出場した西夏樹さんの対談もあった。
 ボードに乗りパドルでこぎ進むSUP(スタンド・アップ・パドルボード)とボート、カヤックの体験会には約110人が参加。カヤックに挑んだ長崎県諫早市の女性(41)は「安定感があり、水辺の自然を近くに感じられた」と話した。
 深海干陸地であったクロカン記録会(実行委主催)には、4.4-22キロの3部門に約110人が出場。スタート時間の分散など新型コロナウイルス感染予防対策を講じた上で、選手たちはそれぞれのベストタイムを目指し、起伏のあるコースを疾走した。鎮西学院高2年の末永笑愛(にこあ)さん(16)は「足腰が鍛えられ、長距離を走るにはいいコース。水辺の景色もきれい」と話した。

起伏のあるコースを走る出場者=諫早市、深海干陸地

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